Hashgraphとは?
ブロックチェーンに変わる次世代のDLT技術
Hashgraphは、セキュリティを犠牲にすることなく、現在のブロックチェーン技術が抱えているスケーラビリティの問題を解決する新しいコンセンサスアルゴリズムを提案しています。シングルネットワークにおいて、300,000 tx/sの処理ができることを証明しており、sharding技術を用いることで数百万 tx/sの処理を実行できることが期待されています。
(パフォーマンス結果はwhite paper p11以降を参照:https://s3.amazonaws.com/hedera-hashgraph/hh-whitepaper-v1.0–180313.pdf)
Hashgraphは完全に非同期なビザンチン・フォールトレラントシステムです。これは通信や個々のノードが故障または故意によって偽の情報を伝達する可能性がある場合でも、全体として正しい合意形成が可能なことを意味します。
Bitcoinなどの他のシステムではProof-of-workをベースにしています。このようなシステムでは、それぞれのノードがいつ合意形成に至ったのかを知ることができないので、ビザンチンではありません。信頼の確率が積み上がっていくだけです。もし二つのブロックが同時にマイニングされると、コミュニティは最終的に長く拡張された枝を採用し、もう一つの枝を捨てます。これはあまりに非効率的な手法です。
また従来のブロックチェーンは、マイナーが取引をどのブロックにいれるかを選ぶことができます。これは取引を遅らせたり、止めてしまうことができます。Hashgraphでは、すべての取引をtimestampでシリアライズすることで、誰かが取引に影響を与えることを防ぎます。ここで担保されているフェアネスは、あらゆる取引市場や決済プラットフォームなどあらゆる場面で重要となります。
特徴をまとめると、Hashgraphは初めての非同期ビザンチンフォールトレラントなコンセンサスアルゴリズムで、フェアなオーダリング、安全な伝達、早いファイナリティを行うことができます。また記録されるのは取引の結果のみなのでストレージ容量を数GBにまで減らすことができます。これはスマートフォンをノードとして扱えることを意味しています。以上の点から、ビットコインに変わる次世代のDLT技術として注目されています。
Hashgraphの上に、独自の仮想通貨や、ファイルストレージ、スマートコントラクトを展開することができます。solidityで書かれたスマートコントラクトを載せることもできるみたいです。どのようにnetwork、application layerとインタラクションするのかはコード書いてみる方が理解が早そうです。すでにSDKが提供されており、documentも少しあります。
SwirldsMain | Hashgraph Developers
Mike Maloneyさんの行なったSwirld Founder CTO Leemon Bairdさんへのインタビュー動画が面白くて示唆に富んでいます。